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田中啓文『辛い飴―永見緋太郎の事件簿』
『落下する緑』の永見緋太郎の事件簿シリーズ。 収録 ・苦い水 ・酸っぱい酒 ・甘い土 ・辛い飴 ・塩っぱい球 ・渋い夢 ・淡白な毒 内容 ジャズミステリその2。 芸術家の日常で起こった「謎」を語り手のJazzトランペッター唐島英治の バンドメンバーのテナー吹き永見緋太郎が鮮やかに解くシリーズ第二弾。 今回のサブタイトルは味シリーズ。 前回よりも音楽絡みの要素増加。 感想 やっぱりおもしろい! 音楽やってる人、特にJazzミュージシャンは読んでると「あるある」とか 「あるあr・・・ねーよwww」ってツッコミながら読める必読な作品。 酸っぱい酒の途中に出てくる 空中に放りだされた音楽は ふたたび取りもどすことはできないから というフレーズは、我が最愛のミュージシャンである故エリック・ドルフィーの 公式的には最後のアルバムであるラスト・デイトの最後に入れられたドルフィーの肉声 "When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. " からの借用フレーズですね。 高級焼酎「百年の孤独」にも書かれてるというJazz史上最も有名な名言の一つです。 ドルフィーはアルトetc.吹きで永見はテナー吹きですが 私の頭の中でなってる永見の音はコルトレーンとかではなく ドルフィーをテナーにしたようなイメージだったので ドルフィー様が引用されたり「ブルースの真実」の紹介で絶賛されてたりと 信者的に読んでてちょっと嬉しかったですw エリック・ドルフィー ユニバーサル ミュージック クラシック (2003-04-23) 売り上げランキング: 63520 オリヴァー・ネルソン ユニバーサル ミュージック クラシック (2003-04-23) 売り上げランキング: 110459 |
![]() 有栖川有栖『女王国の城』 ※学生アリスシリーズは前作のネタバレになるようなことは書いてませんが 火村シリーズなどと比較して続いてる感が強いので シリーズ順番に読むことをオススメします。 ちなみに三作目の「双頭の悪魔」は長門有希の100冊に選ばれてます。 あらすじ 江神さんが失踪!? 下宿の痕跡を頼りにEMCメンバーは信州山奥にある UFOと宇宙人を崇める新新興宗教団体<人類協会>の聖地、神倉へ。 その総本部「城」にて江神さんとの合流に成功するも 城内部で殺人事件が発生、しかも協会は何故か警察への連絡を頑なに拒み EMC御一行+その時城にいた2名は軟禁状態となる。 感想 待ちに待って待ちまくったシリーズ新作は500p.上下段の大作。 敵だらけの城内における冒険劇と エラリー・クイーンリスペクトの、論理が光る鮮やかな解答編がすばらしい。 その後の江神さんと犯人とその他大勢のやり取りもgood! もっとこうだったら…っていう欲もなくはないけども 読み終わった後の爽快感が最高でございました。 登場人物が割と多いので、ちゃんと推理したい人はメモりながら読みませう。 作家アリスはいわゆる「サザエさん時空」を生きていますが、 学生アリスはちゃんとした時空を生きているために 舞台は未だに1990年(だったと思う、違ったら91年)なので ところどころでバブルとかノストラダムスとか携帯電話とか ある種自虐的な小ネタが挟まりますw ところで362-363p.合計特殊出生率の単位は「パーセント」じゃないのでは? 正しくは単位なし、一般的わかりやすさで言うと人(ただしこれだと「率」ではない) パーセントでいうのなら2.1ではなく210パーセントだっけか。 うろ覚えだけど。 |
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間羊太郎『ミステリ百科事典』 内容 ミステリー&ホラーのモチーフやトリックを、 あらゆる分野からの名作の引用・解説付きで、ネタバレ全開で紹介。 ミステリマニア、作家志望必携の一冊。 項目 <まえがき対談> 北村薫×宮部みゆき <第一巻 人体> ・眼 ・手 ・血 ・首1 ・首2 <第二巻 生物> ・猫 ・犬 ・虫 ・花 <第三巻 風物> ・雪 ・氷 ・クリスマス <第四巻 事物> ・電話 ・時計 ・人形 ・蠟燭 ・手紙 ・郵便 ・遺書 <別巻1 ミステリ・ジョッキー> <別巻2 妖怪学入門> 感想 古典の名作とはいえネタバレ全開なので、取り扱いには注意が必要な本書。 ミステリに限らず、作品描く人にとっては強い味方です。 思いついたネタがすでに古典的作品で使われてたりしないかの簡易チェックとして あるいは、モチーフ探しetc.に と、いうか現代において目新しいオリジナルのトリックなんて そうそうあるもんじゃないので、複合技とか応用技になってくるわけですよ。 ミステリに限ったことじゃないけど現代人はいろいろ損ですw ネタバレ全開とはいえ、超メジャーな作品以外はこの本がなければ 一生触れる機会がなさそうなものがほとんどなので、 また、ネタバレ見つつも紹介の仕方が上手いので逆に興味を覚えるモノも多いです。 作品描く人は持っておくと必ず役に立ちます、 ミステリマニアは神経質な人には取り扱いに注意が必要ですが持ってて損はないでしょう。 |
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アガサ・クリスティー 『アクロイド殺し』 『オリエント急行殺人事件』 『そして誰もいなくなった』 クリスティーのこの3つはトリックor犯人があまりにも有名すぎて、 別の作品中・ネット上・日常会話etc.でネタバレがあふれかえっております。 ミステリー好きで、これらの作品のネタバレにまだ遭遇してない幸運な人は これからの人生でネタバレに出会う前にさっさと読んでしまいましょう。 わたしは物心ついた頃には(?)残念ながら全部知ってしまってました。。 ガストン・ルルーの『黄色い部屋の謎』もそうですが、 こちらは正直そんなに好きじゃないのでw |
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エラリイ・クイーン『Yの悲劇』 超あらすじ 舞台は気狂いハッター家の異名を持つ変人ぞろいの富豪ハッター家。 主人のヨーク・ハッターがこないだ自殺したかと思うとそのごたごたの中で、 毒殺未遂事件が発生したり、マンドリンなどという変な凶器で未亡人が撲殺されたりする。 そんな怪奇事件を元俳優で耳の聞こえない探偵ドルリイ・レーンが解決する。 感想 マンドリンといえば殴り殺すための凶器というイメージを世に与えた(?)名作。 わりと推理は得意なんですが、コレの衝撃の真相には全くたどりつけませんでした(笑) 賛否両論の衝撃の結末については「賛」に一票。 最近の日本人なら賛成派お多いんじゃないでしょうかね。 とりあえずミステリーファン必読の一冊。 有栖川有栖その他数多くのミステリ作家に愛されトリビュート作品が出たり、 インタビューによると谷川流もYが好きというか精神的衝撃と影響を受けた作品だそうです。 ハルヒetc.への具体的直接的な影響ってのはあまり考えられないけども、 「奇人変人集団が巻き起こすびっくり事件」という意味では、 ストーリーの展開方法などで影響を受けた作家は多いでしょう。 何にせよ「マンドリンで殴る」というジョークは世の中に時々転がってますのでその元ネタはチェキっておきましょうw |























